『国産材木造屋根トラス実大構造公開試験』を開催いたしました。

2023年12月13日(水)・20日(水)大阪工業大学八幡工学実験場/2024年1月24日(水)・25日(木)熊本県林業研究・研修センター

関西・九州で計4日間開催し、77社118名の皆様に参加いただきました。

この取り組みは、当社で使用している枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の木造屋根トラス(※1)に軸組製材規格の国産材を使用するための試験を公開したものです。

※1「トラス」とは、屋根組み等に用いられる三角形を基本単位とする骨組みを指します。
実験監修の瀧野先生による講評
実験監修の瀧野先生による講評
試験体は非住宅施設系建物と畜舎系を想定した仕様で実験を行いました。
◆大阪工業大学⇒非住宅施設系建物を想定(和歌山材・甲種2級/メタルプレートコネクターはGQ)
◆熊本県⇒畜舎系建物を想定(宮崎材・甲種3級/メタルプレートコネクターはGE)
試験体
試験体(大阪会場)
加力方法 : 一方向単調加力(引き方向加力)
*長期設計荷重時、中短期設計荷重時に一度除荷、その後引き壊し

 長期設計荷重:6.0kN, 4mm
 中短期設計荷重:14.6kN, 9.4mm
 最大荷重(予測):56.44kN ※下弦材継手が破壊する場合
大阪会場での試験の様子(下弦材継手が破壊)
大阪会場での試験の様子(下弦材継手が破壊)
トラスは、設計強度と荷重のかけ方に基づき、想定以上の荷重にて破壊され、トラス自体の強度は十分高いことが実証されました。
下記リンクから、試験の様子を15秒ほどの動画でご覧いただけます。
熊本会場でのトラス破壊の様子です。
ぜひご覧ください。

https://youtu.be/mbaAanNO6d4