国産材の可能性を拡大する
トラス構造

当社は、①輸入材に頼らないサステナブルな調達、②日本国内の林業の維持、③木材活用による環境保全を目的として、国産材の調達を促進しています。
国産ツーバイフォー材は輸入材と比較すると、長さや強度の点で課題がありますが、メタルプレート・コネクターによる接合で大スパン床・屋根トラスとして使用することが可能です。

国産材を使用した建築物の例

秋田県産スギを利用した低コストの畜舎モデル

秋田県は、スギ人工林面積全国第1位、スギ人工林蓄積全国第2位ですが、この豊富なスギ材が使われずにいます。その資源を活用する木造畜舎を開発しました。スギ材は剛性が低く、たわみやすいという特性がありますが、トラス構造にすることにより、たわみを抑えることができます。また、大断面材を使わず細い材で大スパンを実現しました。

秋田県立大学木材高度加工研究所の実験により構造性能を確認しております。

今回利用したスギ材は、住宅などに使用される一般流通材です。生産性が高く汎用性があるため安価に入手することができます。鉄骨造と比較すると、工事費は鉄骨造のほうが1.3倍高く、固定資産税等のライフサイクルコストも含めると、コスト面で優位性があります。