『災害に強い木造中高層建築』セミナー 大阪会場

2019/9/18(水)大阪市北区梅田 第二吉本ビルディング

9月18日(水)14:00~16:00 大阪会場の第二吉本ビルディングにて、
『災害に強い木造中高層建築』セミナーを開催致しました。
「安心・安全な中高層建築」と「耐震性能の見える化」をキーワードに
現状の取り組みについてご紹介致しました。
当日は設計事務所、建設会社、メーカー等から25社39名様にご参加いただきました。
皆様お忙しい中、ご参加ありがとうございました。

【第一部】『2×4工法で作る安全・安心な木造中高層建築の提案』講師  三井ホームコンポーネント 松尾和午

 今回の開催地である大阪市北区梅田のエリアが災害予測情報においては、東南海地震の予測は震度5で、河川の氾濫による浸水が0.5~最大3Mのリスクがある場所であるとご説明致しました。
 この様に、建設地がもつ災害リスクについて検討をしておく事も、安全・安心な中高層建築を提案するには非常に重要であると考えています。

 また、具体的な対応策として、「建物が自然災害に耐えるための性能について」と、「災害リスクの軽減に役立つ対策ツールの装備」という2つを挙げ、それに対する様々な技術をご紹介致しました。

【第二部】 『木造ビルの耐震性能を見える化 wallstat(ウォールスタット)で』講師 三井ホームコンポーネント 大橋修

中層・大規模の木造建築物において重要である地震対策として「wallstat」を用いることで、構造計算だけでは分からない、大地震時の建物の損傷度合いを『見える化』し、事前に補強の有無を確認することが重要であるとご説明致しました。

 今回のセミナーでは、5階建ての混構造の建物の解析結果もご紹介致しました。1階がRC造、2~5階が枠組壁工法の診療所、共同住宅の建物です。
 5階建てになると無補強の場合大地震に対しての建物の損傷が大きくなりますが、ここにも補強として制震パネル「VAX」を用いることで、損傷を抑えることができるとご理解いただけたかと思います。

今後、「wallstat」を用いた耐震性能の見える化をしたいと言った要望や、
木造中高層建築に挑戦する際にはお気軽にお問い合わせやご相談を頂ければと思います。
また今回のセミナーではご紹介できなかった部分である、具体的なコストのご相談や、
設計のディテールの相談もございましたら、お問い合わせをお願い致します。