倉庫は木造の時代へ! ~トラス技術により実現する木造大空間~

これまで倉庫建築の主流は鉄骨造でしたが、環境性能や税制面でメリットの多い「木造倉庫」が新しい有力な選択肢として注目を集めています。

鉄骨造のメリットとして、無柱空間や、プレハブ工法による工期短縮などが挙げられますが、木造でも技術を駆使することでこれらを実現できます!

当社の木材建材事業本部では、トラス技術を活用することで大空間の木造倉庫をより安く、より早くご提供しています。
本記事では、木造倉庫のメリットと当社の建築実例をご紹介いたします。
1⃣木造倉庫を選ぶ4つのメリット
2⃣建築実例
3⃣最後に

1⃣木造倉庫を選ぶ3つのメリット

1.《環境面》 サステナビリティへの貢献

木造で計画することにより、建築時の炭素の排出量の削減と木材が持つ炭素固定作用によって脱炭素に貢献することができます。
近年SDGsへの対応やESG投資への意識が高まる中で、環境に配慮した木造倉庫は、企業の先進性やサステナビリティへの取組を対外的に示すことができます。

2.《税制面》 減価償却による節税効果

「減価償却」とは、建物の取得費用を会計上、何年かに分けて経費として計上することです。
この期間(耐用年数)は、建物の構造と用途によって定められています。
木造倉庫は鉄骨造と比べて耐用年数が短いため、1年あたりの減価償却費を大きく計上することができ、法人税の節約に繋がります。
これにより、短期で投資回収を考えたい場合に特に有効です。

また、これらの期間は建物としての寿命とは異なるため、適切なメンテナンスを行うことで鉄骨造を含む他工法と同様に長く使い続けることは可能です。

3.《コスト面》工期短縮と基礎工事費の削減

躯体のみの比較ではなく、総工費で見ても木造の方がコストを抑えられる場合があります。
・工期の短縮
工場で部材をプレカットし、壁のパネル化やトラスの組立をあらかじめ行ってから現場に搬入することで工期を短縮し、現場経費や人件費を削減します。
トラスをスパンに応じて分割や折り畳み式にして搬入することで現場での手間を極力減らしています。
・基礎工事費用の削減
木造は鉄骨に比べて軽量のため、基礎にかかる負担を軽減することができます。
木造にすることで表層改良のみで済む場合もあり、基礎工事費用を削減できる可能性があります。
その他、補助金も合わせて使用することでコストを削減できる可能性があります。
国や各自治体からの補助金で計画に当てはまるものがあれば、ご提案いたします。

2⃣建築実例

当社のトラス技術を活用した倉庫実例をご紹介いたします。

➀酒々井営業倉庫

所在地:千葉県印旛郡酒々井町
延床面積:512.38㎡(154.9坪)
工期:2018年1月22日~2月10日(フレーミング工事)

②ウイスキー貯蔵庫

所在地:鹿児島県日置市
延床面積:634.7㎡(192坪)
工期:2019年7月27日~8月10日(フレーミング工事)

③三井ホーム埼玉倉庫

所在地:埼玉県加須市
延床面積:995.79㎡(301.2坪)
工期:2016年4月15日~5月7日(フレーミング工事)

④スマート倉庫

所在地:埼玉県加須市
延床面積:600㎡(182.5坪)
工期:2017年8月17日~8月26日(フレーミング工事)

3⃣最後に

当社のトラス技術は、20mの大スパンを無柱で実現することが可能です。
木材建材事業本部では、現在ご計画中の案件で木造化した際の最適なご提案をいたします。
構造計画の作成や資材調達、建方工事だけではなく、補助金の活用など木造に関してあらゆるご相談を承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。